とまとの時間

食べる事が大好きな50代主婦です。美味しいものを美味しく食べるためには健康第一。そんな毎日の備忘録です。

お茶くみ廃止に思う事

さっきネットで目にしたニュース記事

『埼玉県議会の委員会などで、女性職員らが委員の県議に
お茶を出す慣例が廃止されることになった。
この慣例のために県は
お茶出しだけを担当する臨時職員の女性を7人雇っていた。』

臨時職員というと大仰ですが、会がある日の日雇いで
常任委員会や特別委員会などに出席した委員と県の部長にお茶を出す。
経費削減もあるけど時代に合ってないってことかな。

田舎じゃなくてもまだまだこんな感じ残ってるんでしょうね。

30年以上前ですが、私が新卒で就職した会社でも
女子だけ持ち回りのお茶当番がありました。

それまで一応男女平等教育を受けてきた自分は
これが社会か…と思いました。

朝と三時に課長以上にお茶を出す。

同窓ですが理系で私よりずっと優秀な先輩に
お茶はこれでお茶碗はこう洗ってと指導されました。

「人数(女)が増えたからこれでもずいぶん楽になったのよ
前は週二だからきつかった。」

男性と同じ技術系営業職ですよ。

「営業で外に出なきゃいけない時は総務の子に頼むとやってくれるから。」

顔には出しませんがちょっと悲しい気持ちになりました。


一度このお茶くみ、止めませんかと話し合いになった事がありました。

なんとなく変な空気の中、課長のひとりが
「いやー、好意でやっていただいてる事ですからー
 こちらとしてはどちらでもー。」

よし、これで終わりだと思ったら、

「男性には重いものを持ってもらったりすることもあるのだから
 このぐらいの事はしてあげたい。」
とか、「毎日のコミュニーケーション的役割がある。」
とか、「気分転換になるから私はこの仕事が好き。」
と年配の方(発言権が強い)からの意見でそのままになりました。

女子社員はみんな内心憤っているはずと思っていた私は
分かっていませんでしたね。

同期の子が「お茶だしてお金貰えるなら楽なもんだわ。」
と言っていて、確かにそうか・・・とも思いました。

でも、そういう問題ではないんだがと悔しい気持ちもありました。


ところが翌年本社から新しい部長がやってきて鶴の一声。

「好きな時に好きなように各自飲むようにして下さい。
お茶を自分でいれるコーナーを作るから、ポットのお湯と
お茶やコーヒーの補填を男女問わず新入社員と総務で行う事。」
となりました🙌

「毎朝悪いなあと思ってたからよかった。」とか
「本当はコーヒー飲みたかったけど飲みづらかった。」
とか、出される方も一部を除いて実はそんなに喜んではいなかったのか?

かくしてお茶くみから解放された入社二年目の私は
新入社員が男女二組で楽しそうにポットのお湯くみに行く後ろ姿を
少々羨ましい気持ちで見ていたのでした。